「なぜブレるの?」「なんで背景がボケないの?」そんな疑問を感じたことはありませんか?
それを解決してくれるのが、カメラの3つの基本設定(シャッタースピード・F値・ISO感度)です。
この記事では、初心者の方に向けて、写真に影響するこの3つの関係と意味をやさしく解説します。
専門用語ばかりで不安…という人も、画像や図解と一緒に学べば大丈夫!
シャッタースピードとは?|動きを止める or 流す鍵
シャッタースピード(SS)は、シャッターを開いている時間の長さを示します。
動きの速い被写体をくっきり止めたい場合は速く、流れるような表現をしたい場合は遅く設定します。
- 1/1000秒〜:スポーツや動きの速い被写体に最適
- 1/250秒前後:日常のスナップ撮影
- 1/30秒以下:夜景や光の軌跡の撮影(手ブレ注意)


手持ちでブレない写真を撮る限界SSはだいたい「1/焦点距離」と言われているね
F値(絞り)とは?|背景ボケとピントの深さを決める
F値(絞り)は、レンズから通す光の「穴の大きさ」を示します。
F値が小さいと背景が大きくぼけ、F値が大きいと全体にピントが合うようになります。
- F1.8〜2.8:背景ボケを活かしたポートレートに
- F5.6〜8.0:スナップ写真や風景にバランスよく
- F11〜16:細部までしっかり写したい風景など


背景をぼかしたいときは「絞り優先モード(AまたはAv)」が便利!
ISO感度とは?|明るさを補う最後の調整役
ISO感度は、カメラが光をどれだけ敏感に受け取るかを示します。
暗い場所ではISOを上げることで明るく撮れますが、高すぎると画質が低下してノイズが出るので注意が必要です。
- ISO100〜400:日中の屋外に最適
- ISO800〜1600:室内や夕方の撮影
- ISO3200以上:暗い場所や夜景撮影(画質注意)


左右で見比べるとISOが高い写真の方が画像にざらつきが確認できるね
3つのバランス「露出三角形」を覚えよう
シャッタースピード・F値・ISO感度は、写真の明るさ(露出)を決める「露出三角形」として知られています。
どれか一つを変えると、他の設定も連動して調整が必要になるため、このバランスを意識することがカメラ上達への第一歩です。

まとめ|自分の思い通りに撮れる楽しさを味わおう
- SSを上げる(暗くなる)→F値を下げる(明るくなる)or ISO感度を上げる(明るくなる)
- F値を上げる(暗くなる)→SSを下げる(明るくなる)or ISO感度を上げる(明るくなる)
- ISO感度を下げる(暗くなる)→SSを下げる(明るくなる)or F値を下げる(明るくなる)
オート設定でも写真は撮れますが、3つの基本を理解し、自身で変更できれば「自分の意図した表現」ができるようになります。
まずは「絞り優先モード」や「シャッター優先モード」で設定に慣れ、ゆくゆくはマニュアル設定に挑戦してみましょう!
次の記事では「オートモードとマニュアルモード」を詳しく解説します。
