東京ディズニーシーで、FUJIFILM X-T50とXF 35mm F1.4 Rの組み合わせを朝7時から夜21時過ぎまでテストしてきました。レンズの機材レビュー記事の作例撮りが目的だったものの、この組み合わせがあまりにも素晴らしく、撮影体験そのものが記録に残したい1日になったんですよね。1日ずっと「このカメラとレンズ神かよ」と言ってました。アトラクションには一切乗らず、撮影に集中した特殊な過ごし方で得られた発見を紹介しますよ。
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「🎞Frame Log|写真で記録する日々の断片」シリーズの前回記事はこちら↓

今回の撮影で使用したレンズの詳細レビューは下記で詳しく解説中!

撮影機材とシチュエーション

本日のカメラ|FUJIFILM X-T50
今回メインで使用したのは、2024年5月に発売されたFUJIFILM X-T50。主要スペックを簡単におさらいです。
撮像素子 | APS-C X-Trans CMOS 5 HR(裏面照射型) |
---|---|
有効画素数 | 約4020万画素 |
画像処理エンジン | X-Processor 5 |
ボディ内手ぶれ補正 | 5軸7.0段 |
質量 | 約438g(バッテリー、メモリーカード含む) |
APS-Cでありながら4000万画素という高画素機。これがXF 35mm F1.4 Rの描写力と組み合わさると、いったいどうなるのか。楽しみです。
撮影シチュエーション
- 撮影場所:東京ディズニーシー
- 滞在時間:開園待ち7:00〜閉園後21:00過ぎまで
- 混雑状況:大型アトラクション100〜210分待ちの激混み
- 撮影スタイル:アトラクション無し、撮影メイン
あまりにも混んでるので、アトラクションに並ぶ気にもならなかった。チャンドゥでさえ15分待ちの魔境ですよ…
この組み合わせで感動した6つのポイント
1. 4000万画素×神レンズの圧倒的な画質
正直、この精細さには驚きです。APS-Cながら4000万画素のX-T50と、描写力で評価の高いXF 35mm F1.4 Rの組み合わせは、階調の豊かさと精細感で期待を大きく上回りシンプルに感動です。
特に印象的だったのは、遠景のディテール描写。メディテレーニアンハーバーの建物群や、タワー・オブ・テラーの細部、遠くのゴンドラに乗るゲストの表情まで、クロップしても十分な解像感を保持しているのが面白く、撮影しては拡大して楽しんでいました。

2. 換算53mmがスナップに完璧すぎる画角
XF 35mm F1.4 Rのフルサイズ換算53mm相当という画角が、パーク内のスナップ撮影にはドンピシャ。
- 広すぎない:不要な人や建物が写り込みにくい
- 狭すぎない:被写体と背景の関係性を自然に表現
- 人間の視野に近い:直感的な構図作りが可能
3. Sony SEL55F18Zを超える近接撮影能力
予想外の発見も。ソニーユーザーの私が以前使用していたSony SEL55F18Z(最短撮影距離50cm)と比較すると、XF 35mm F1.4 R(最短撮影距離28cm)の寄れる能力は、この1本での汎用性の高さをうかがえます。
レンズ | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 |
---|---|---|
Sony SEL55F18Z | 50cm | 0.14倍 |
XF 35mm F1.4 R | 28cm | 0.17倍 |
レストランでのテーブルフォトや、ショップでのグッズ撮影で、この差は決定的です。マクロに近い撮影も可能で、表現の幅が一気に広がります。


4. 開放F1.4のボケと被写体を浮かび上がらせる
f/1.4の大口径が威力を発揮。高感度に頼らず、被写体を浮かび上がらせる立体感のある描写が可能で、昼間はもちろんのこと、夜景でもその強さを発揮していると感じますね。


5. 小型軽量で14時間歩いても疲れない
X-T50とXF 35mm F1.4 Rの組み合わせで約700g。これなら14時間歩き回っても疲労は最小限でした。ショルダーバッグ一つで十分運用できる身軽さは、テーマパークでの撮影において大きなアドバンテージです。
6. フィルムシミュレーションと相性抜群
クラシックネガ、ノスタルジックネガ、ACROSなど、X-T50に搭載されている多彩なフィルムシミュレーションとの相性も抜群。特にACROSはモノクロながらキレイな光の階調が表現されていて、撮ってるだけで「自分写真うまいのでは?」と感じるほど。


まとめ|この組み合わせは「夢の国撮影」に最適解
FUJIFILM X-T50とXF 35mm F1.4 Rの組み合わせは、テーマパークスナップにおいて文句なしの最適解。
- 高画素+銘レンズの描写力
- スナップに最適な画角
- 近接撮影性能の高さ
- F値開放での表現力
- 疲れない携行性
- フィルムシミュレーションとの相性
「1日を通して1本のレンズだけでパークを撮り切る」──そんな理想を実現できたのは、この組み合わせだからこそ。テーマパークや街歩きスナップを考えている人にとって、自信を持っておすすめできるセット。
もちろん、ショーパレ目当ての人はちゃんと望遠レンズをもっていきましょうね。53mmでは目当てのスタァを撮れませんよ。


