東京タワーを撮影したい人必見。今回は夜の東京タワーを三脚とクロスフィルターを使って撮影した3つのスポットを紹介します。定番から穴場まで、撮れる写真のイメージや必要な装備、撮影のコツを詳しく解説します。
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撮影ルートと使用機材
今回は2025年6月中旬の土曜日、夜の18時半から23時にかけて、以下の3つのスポットで東京タワーを撮影しました。
- 札の辻交差点の歩道橋(18:30〜)
- 東京タワー地下駐車場(20:00〜)
- 勝鬨橋(22:00〜)

使用機材は以下の通りです:
- カメラ:Sony α7Ⅳ
- レンズ:SEL24F14GM、SEL70200GM2
- アクセサリー:三脚、クロスフィルター
三脚はカーボン製の軽い三脚で、少し値は張りますが、持ち運びなどのコスパなどを考えるとこれくらいの折り畳み三脚がよさそうです。また、クロスフィルターは使用すると光源が十字に拡散し、幻想的な仕上がりになります。
札の辻交差点|長秒露光で車の軌跡を活かす
最初に訪れたのは田町駅から徒歩5分ほどの札の辻交差点にある歩道橋。大きな幹線道路の奥に東京タワーが正面に見え、行き交う車の光跡を長秒露光で写し込むことができます。
撮影のコツ:
- 三脚必須
- シャッタースピード:8〜20秒
- F値:f/8〜f/11
- ISO:100〜400(が適正)



交差点の光量が多く、クロスフィルターが映え、車のライトの軌跡が撮れるのがポイントです。
今回はISO感度を高く設定しすぎました。最新カメラであるα7Ⅳであっても、さすがにISO8000は画質に粗が目立ちます。三脚を使っているのでもう少しSSを遅くしてもよかったと思います。
地図リンク:Googleマップで場所を確認
東京タワー地下駐車場|真正面のシンメトリー構図
2つ目のスポットは、東京タワーの真下にある地下駐車場からの撮影。ここは広角レンズが活きるポイントで、塔を真正面から堂々と捉えられます。インスタグラムなどでもよく見る構図で、映えが体感できます。
撮影のコツ:
- 24mmなどの広角レンズがベスト
- 塔のがシンメトリックに写る位置取りを意識
- 編集で明るくすることを前提に1段暗く撮ってもよい


かなりの人気スポットで、この階段の上がった脇に並ぶ列が出来ています。この時は土曜の夜ということで、9割がた観光客の外国人で約1時間弱並ぶことになりました。平日の方がゆっくり撮れると思います。
ここは駐車場の出口の階段なので、長時間の占有は控えましょう。三脚を使った撮影は禁止です。
地図リンク:Googleマップで場所を確認

勝鬨橋|圧縮効果で東京タワーを背景に
東京タワー地下駐車場から夜中電車を乗ってやってきたのは、勝鬨橋。200mmの望遠レンズで圧縮効果のある画を目標に撮影します。勝鬨橋からはビルの間に東京タワーが覗くような構図が狙えます。
撮影のコツ:
- 望遠200mmで構図を圧縮
- F値:f/8〜f/22
- ISO:低め
- 遠くに物体があることでピント合わせに精密さが必要なためMFで撮影



勝どき駅から銀座方面へ延びる勝鬨橋で東京タワーを撮るには、2か所ポイントがあります。築地側と勝どき駅側としたとき、築地側の見え方は、二つのタワマンの間に見えます。(1,2枚目)勝どき駅側では片方が低いビルとの間に見えます。(3枚目)

どちらも、絵作りとしてはあまり変わりませんが、勝どき駅側は隅田川に東京タワーの光が反射するので構図としてまた変化が加えられるのが良いところかもしれません。
この時間(22時以降)では人通りも少なく、三脚を使っての撮影はできます。マナーを守って撮影しましょう。
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装備のポイント|三脚とクロスフィルターの使いどころ
東京タワーの夜景撮影では、アクセサリーが大きな武器になります。今回は三脚とクロスフィルターを使いました。
特にクロスフィルターは、以下のようなシーンで映えます:
- ライトアップされた街灯や車のライト
- 道路のテールランプ
- タワーの照明部分
時期によっては東京タワーの光源が違ったものでライトアップされることもあるので、そういったときにもクロスフィルターを使ってみたいですね。
まとめ|夜の東京タワーを美しく残すために
東京タワーは、場所や時間帯、装備次第で多彩な表情を見せてくれます。今回紹介した3スポットはどれも特徴的で、クロスフィルターや三脚を活用すればより印象的な写真が撮れます。
次回も「🏙 撮影スポット探訪記|カメラ片手に歩く街角」シリーズをどうぞお楽しみに。


