動きのある被写体を撮るとき、「ぶれてしまう」「うまく止められない」などの悩みを感じたことはありませんか?そんなときに便利なのが シャッタースピード優先モード(SモードまたはTvモード)です。この記事では、初心者にもわかりやすくこのモードの使い方と、被写体の動きを止めたり流したりするコツを解説します。
動く被写体って、どうしてもブレてしまって難しい…。そんなお悩みを解決するのがシャッタースピードの調整です。
シャッタースピード優先モードとは?
シャッタースピード優先モードとは、撮影者がシャッタースピード(露光時間)を自分で設定し、それに応じてカメラが自動でF値(絞り)を調整してくれるモードです。スポーツ、乗り物、動物、子どもなど、動きの速い被写体の撮影でよく使われます。

動きを「止める」写真の撮り方
動いている被写体をカッチリ止めて撮影したいときは、速いシャッタースピード(例:1/1000秒、1/2000秒)を設定します。これにより、一瞬の動きを凍結させたような写真になります。
- スポーツ選手のジャンプ
- 走る犬や猫
- ジャンプしている子ども

動きを「流す」写真の撮り方
逆に、動いている被写体のスピード感を出すために背景を流す技法もあります。これには遅いシャッタースピード(例:1/30秒、1/15秒)を使いましょう。これを「流し撮り」といいます。
- 走る電車や車
- 自転車レース
- 動物園での動物

「流し撮り」では被写体(今回では車)と同じスピードで追い、レンズを動かす必要があり、それなりのテクニックが必要なのが難しい。
シャッタースピードの目安
シーン | おすすめシャッタースピード |
---|---|
電車や車の流し撮り | 1/30〜1/60秒 |
止まっている人物 | 1/100秒以上 |
走っている犬 | 1/1000秒以上 |
スポーツ競技 | 1/2000秒以上 |
光量に注意しよう
シャッタースピードを速くすればするほど、カメラに取り込まれる光の量が減ります。これにより写真が暗くなります。そんなときは、ISO感度を上げるか、F値の小さい明るいレンズを使うことでカバーしましょう。
明るい場所であれば高速シャッターでも問題なし!暗所ではISO感度の調整も必要です。
まとめ|まずは練習あるのみ!
シャッタースピード優先モードは、動きを自由にコントロールできる強力なツールです。最初は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねることで少しずつ使いこなせるようになります。止める・流すを自由に使い分けて、写真表現の幅を広げましょう!
次の記事では「ISO感度」を詳しく解説します。
