🏙 撮影スポット探訪記

昭和記念公園で紅葉スナップ散歩|PLフィルターで鮮やかに撮る撮影テクニック

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秋の風景写真といえば紅葉。赤や黄色に色づいた木々を撮影したいけれど、「どこで撮ればいいかわからない」「撮ってみたら白っぽくなってしまった」そんな悩みを抱えていませんか?今回は、都心からアクセス抜群の国営昭和記念公園で紅葉スナップを撮影してきました。PLフィルターを活用した撮影テクニックや、園内のおすすめスポット、構図の工夫など、実践的なノウハウをご紹介します。

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昭和記念公園の基本情報とアクセス

昭和記念公園の西立川口の看板

国営昭和記念公園は、東京都立川市と昭島市にまたがる広大な国営公園です。東京ドーム約39個分という広さを誇り、四季折々の花々や自然を楽しめるスポットとして知られています。

アクセス・立地

今回は車で訪れました。新宿駅から中央自動車道経由で約1時間弱、非常にアクセスしやすい立地です。電車の場合は、JR青梅線「西立川駅」から徒歩2分と駅直結の好立地。公共交通機関でも気軽に訪れることができます。

  • 車でのアクセス:新宿から約1時間弱(中央自動車道利用)
  • 電車でのアクセス:JR青梅線「西立川駅」から徒歩2分(西立川口)
  • 駐車場:立川口・西立川口・砂川口の3ヶ所(普通車900円/日)
  • 入園料:大人450円、シルバー(65歳以上)210円、中学生以下無料
  • 開園時間:9:30~17:00(11月~2月は16:30まで)※時期により変動

詳しい情報は国営昭和記念公園公式サイトでご確認ください。

昭和記念公園までのGoogleマップ
地図リンク:https://maps.app.goo.gl/VoFY9iw6GDFi5kze6

撮影日時と使用機材

今回の撮影は2025年11月7日(金)の午後に実施しました。快晴に恵まれ、PLフィルターの効果を最大限に活かせる絶好の撮影日和でした。

使用機材

  • カメラボディ:Sony α7IV
  • メインレンズ:SEL70200GM2(望遠ズーム)
  • サブレンズ:SEL24F14GM(広角単焦点)※ほぼ使用せず
  • フィルター:Kenko C-PLフィルター

撮影ルート|園内を効率よく散歩しよう

昭和記念公園は非常に広大なため、事前にルートを計画しておくことが重要です。今回は西立川口からスタートし、紅葉スポットを効率よく巡るルートを選びました。

①西立川口からスタート

西立川駅から直結の西立川口から入園。駅から徒歩2分という好立地で、荷物の多い撮影でも負担が少ないのが魅力です。

昭和記念公園の西立川口

②水鳥の池を反時計回りにスナップ

まずは水鳥の池周辺を反時計回りに散策しながら撮影。池に映り込む紅葉や、水辺に佇む野鳥など、バリエーション豊かな被写体に出会えます。また戻ってくるので、いろんな構図を考えながら散歩してみましょう。

昭和記念公園の水鳥の池

③みんなの原っぱからこもれびの里方面へ

開放的な「みんなの原っぱ」を抜けて、こもれびの里方面へ。広大な芝生広場といろんな場所に設置してあるベンチなどがいい被写体になります。紅葉の時期でなくても楽しいスナップができます。

ベンチで休む女性

④日本庭園内スナップ

今回のハイライトは日本庭園。池泉回遊式庭園で、モミジの紅葉が見事に色づいていました。和傘や灯篭、松の雪吊りなど、日本の伝統美と紅葉のコラボレーションも見どころです。PLフィルターで葉の反射を抑え、深みのある赤色を引き出すことができました。

小屋から望む紅葉

⑤西花畑へ

日本庭園を出て西花畑エリアへ。このエリアは季節の花々が楽しめますが、11月上旬はまだコスモスが撮影できる時期でした。

西花畑のコスモス

⑥立川口イチョウ並木へ

最後は立川口方面のイチョウ並木へ。全長200mにもおよぶイチョウ並木は圧巻です。ただし、今回の撮影時(11月7日)はまだ緑色が残っており、ピークには少し早い印象でした。

昭和記念公園のイチョウ並木

PLフィルターを使った紅葉撮影テクニック

今回の撮影で最も効果を実感したのが、PLフィルターの活用です。紅葉撮影においてPLフィルターは非常に重要な役割を果たします。

PLフィルターとは?

PL(偏光)フィルターは、被写体表面の反射光を除去するフィルターです。特に紅葉の葉は表面がツルツルしているため、太陽光が反射して白っぽく写ってしまうことがあります。PLフィルターを使うことで反射を抑え、葉本来の鮮やかな赤や黄色を引き出すことができます

Before imageAfter image

アイキャッチ
PLフィルターで紅葉が変わる|α7IVユーザーの使用感初めてPLフィルターを購入したα7IVユーザーが、Kenko PRO1D eta C-PLの使用感をレビュー。紅葉撮影での効果、水面の反射除去、青空コントラスト強調など実例を交えて解説。デメリットや注意点、夜景・水たまりへの効果も検証。...

太陽光の当たる場所と角度を意識する

PLフィルターの効果は、太陽の位置と撮影角度によって大きく変わります。最も効果が高いのは、太陽に対して90度の角度で撮影する場合です。逆光や順光では効果が薄れるため、撮影位置を工夫することが重要です。

フィルターを回転させながら、最も葉の色が鮮やかに見える角度を探します。

hatta

ファインダーを覗きながらのPLフィルターの効果の強弱を見るのは、少し経験値が必要だと思います。たくさん場数を踏んでいきましょう。

晴天の青空を入れる構図

PLフィルターは青空を濃く写す効果もあります。紅葉の赤や黄色と、深い青空のコントラストは非常に美しく、写真にメリハリが生まれます。

今回は快晴に恵まれたため、意識的に青空を構図に取り入れました。PLフィルターで青空を濃くすることで、紅葉の色がより一層引き立ちます。曇りの日でも効果はありますが、晴天時の方がPLフィルターの威力を実感できます。

Before imageAfter image

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PLフィルターで紅葉が変わる|α7IVユーザーの使用感初めてPLフィルターを購入したα7IVユーザーが、Kenko PRO1D eta C-PLの使用感をレビュー。紅葉撮影での効果、水面の反射除去、青空コントラスト強調など実例を交えて解説。デメリットや注意点、夜景・水たまりへの効果も検証。...

紅葉撮影で意識した構図テクニック

対角線構図で奥行きを演出

対角線構図は、画面の対角線上に主要な被写体を配置する構図です。イチョウ並木や木々の枝を対角線上に配置することで、写真に奥行きと躍動感が生まれます。

特に望遠レンズ(SEL70200GM2)を使うと、圧縮効果で紅葉が密集して見え、対角線構図との相性が抜群と思えます。

紅葉の始めに見えるモミジと緑の葉

2分割構図でシンプルに

画面を上下または左右に2分割する構図も効果的です。例えば、上半分に紅葉、下半分に池の反射を配置することで、シンプルながらバランスの取れた写真になります。

日本庭園の池では、水面に映る紅葉と実際の紅葉を上下に配置する2分割構図を試しました。シンメトリーな美しさが引き立ちます。

池に反射する紅葉

紅葉の見頃時期について

今回の撮影日は2025年11月7日でしたが、紅葉の状態を総合的に判断すると、見頃のピークは11月15日前後になりそうです。

撮影時の色づき状況

  • モミジ:日本庭園のモミジは比較的色づきが進んでおり、陽によく当たっている部分は赤く染まっていました。
  • イチョウ:まだ緑色が残っており、黄葉のピークには少し早い印象。そろそろ見頃を迎えそうです。
  • その他の樹木:ケヤキやサクラの紅葉も徐々に進んでおり、園内全体が秋色に染まりつつありました。

昭和記念公園では10月30日~11月30日まで「黄葉・紅葉まつり&秋の夜散歩2025」が開催されており、ライトアップも実施されています。夜間撮影にもチャレンジしたい方は、公式サイトで最新情報をチェックしてみてください。

撮影時の注意点とワンポイントアドバイス

広大な園内、歩きやすい服装で

昭和記念公園は非常に広く、今回のルートでも2時間半ほど歩き続けました。スニーカーなど歩きやすい靴を選び、飲み物も持参することをおすすめします。

hatta

所々に出店もあるので、それ目当てのお散歩でもいいですね

出店に並ぶ夫婦と犬

PLフィルターは天候を選ぶ

PLフィルターは晴天時に最も効果を発揮します。曇りや雨の日でも使えますが、効果は限定的です。天気予報を確認してから、使うかどうか判断しましょう。

混雑を避けるなら平日がおすすめ

今回は平日の撮影でしたが、人も少なく快適に撮影できました。週末や祝日は家族連れで混雑するため、じっくり撮影したい方は平日の訪問をおすすめします。

hatta

車でのアクセスの際は近隣の渋滞は必至です。加味した計画を立てておきましょう。

まとめ|PLフィルターで紅葉の魅力を引き出そう

国営昭和記念公園は、都心からアクセスしやすく、広大な敷地で、この時期では多彩な紅葉撮影が楽しめる最高のスポットです。PLフィルターを活用することで、葉の反射を抑え、鮮やかな赤や黄色を引き出すことができます。

大抵、紅葉のピークは11月中旬ですが、下旬まで長く楽しめるのも多種多様な植物が存在する昭和記念公園の魅力です。ぜひカメラを持って、秋の昭和記念公園を訪れてみてください。きっと素晴らしい撮れ高が待っているはずです。

パンパスグラス
池沿いに生える紅葉
赤く染まる紅葉