🏙 撮影スポット探訪記|カメラ片手に歩く街角

【2025年最新】巾着田の彼岸花撮影完全ガイド|アクセス・撮影テクニック・見頃情報まで徹底解説

アイキャッチ

2025年9月28日、埼玉県日高市の巾着田曼珠沙華公園で彼岸花の撮影を行ってきました。500万本もの真っ赤な彼岸花が群生する関東最大級の名所で、朝日に照らされた幻想的な光景を収めることができました。10月5日まで見頃が続く今回の彼岸花シーズン、効率的なアクセス方法から実践的な撮影テクニックまで、現地で実際に撮影した経験を基に詳しくお伝えします。

\PR/

巾着田の彼岸花|2025年の見頃と開花状況

巾着田曼珠沙華公園は、高麗川の蛇行により形成された巾着の形をした地形に、約500万本の彼岸花が群生する関東屈指の撮影スポットです。正式名称は「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」ですが、一般的には彼岸花として親しまれています。

鹿台堰を通して見える巾着田

2025年の開花状況と見頃予想

2025年9月28日現在、巾着田公式サイトによると開花状況は、川沿いの一部エリアでは見頃を迎えつつあります。今年は例年と比べて開花が若干遅れており、10月5日までのイベント期間中は見頃が続くと予想されます。

実際に現地で確認したところ、全体の約6割の範囲で満開を迎えており、残りはまだ蕾の状態でした。これから咲く花も多いため、まさに今週(9/28)から来週(10/5)にかけてが撮影のベストタイミングです!

開花状況は日々変化するため、日高市観光協会の特設ページでライブカメラによる最新情報を確認してから訪問することをおすすめします。

巾着田へのアクセス|車と電車どちらがおすすめ?

電車でのアクセス(推奨)

彼岸花シーズンの巾着田は道路が非常に混雑するため、電車でのアクセスを強く推奨します。

  • 西武池袋線「高麗駅」下車→徒歩約15分
  • JR川越線・八高線「高麗川駅」下車→徒歩約40分

おすすめは最寄りの高麗駅ルートで、池袋から約1時間、新宿からは西武新宿線経由で約1時間20分です。下図は高麗駅から巾着田までの徒歩ルートです。案内板が設置されているため、迷うことなく到着できます。

高麗駅から巾着田までの徒歩ルート

車でのアクセス|駐車場戦略が重要

車でアクセスする場合、駐車場選びが成功の鍵となります。私が実際に利用した戦略をご紹介します。

おすすめの駐車場戦略

高麗駅周辺の民間駐車場を利用するのが最も効率的です。特に「横手駐車場」は高麗駅から徒歩2分の好立地で、料金は1日500円。収容台数は10台~15台程度と少ないですが、早朝であれば空きがあります。今の時期は月極や別の施設の駐車スペースも臨時で開放しています。

hatta

今回は6時45分に横手駐車場に到着しました。この時間ではほぼ空車でした。しかし撮影終了時の10時頃には満車状態になっていたため、早めの行動が大事!

巾着田直営駐車場の注意点

巾着田の直営駐車場は7時開場ですが、この時期は6時台から渋滞が発生すると聞いています。開場と同時に満車になることも多く、周辺道路での長時間待機は避けられません。

  • 開場時間:午前7時〜午後5時(入庫は午後4時30分まで)
  • 料金:普通車500円、二輪車100円
  • 注意:現金のみの支払い

彼岸花撮影の基本設定とカメラ機材

撮影に使用した機材

今回の撮影で使用した機材は以下の通りです:

  • カメラ:Sony α7IV
  • レンズ:SEL70200GM2(望遠ズーム)、SEL24F14GM(広角単焦点)
  • 三脚:使用不可(群生地内では終日禁止)

巾着田公式サイトによると、有料入場期間中の群生地内では三脚、一脚、ライトスタンド等の使用が終日禁止されています。撮影は手持ちのみとなるため、手ブレ補正機能のあるカメラやレンズが重要です。

彼岸花撮影の基本カメラ設定

彼岸花の鮮やかな赤色を美しく表現するための基本設定をご紹介します。

推奨カメラ設定

  • 撮影モード:絞り優先(A/Avモード)
  • 絞り値:F2.8〜F5.6(背景ボケを活かす)
  • ISO感度:100〜400(ノイズを抑制)
  • 露出補正:-0.3〜-1.0EV(赤色を強調)
  • 測光モード:スポット測光(花びらに合わせる)

露出を少し暗めに設定することで、彼岸花特有の深い赤色がより印象的に仕上がります。特に朝日が当たる部分では、露出補正-0.7EV程度がおすすめです。

実践的な撮影テクニック|現地で試した構図とアングル

朝日を活かした撮影テクニック

巾着田の魅力は、朝日が差し込む瞬間の美しさです。木々に囲まれた環境のため、時間帯によって光の方向や強さが大きく変わります。

朝日で照らされる彼岸花

朝日撮影のポイント

  • 時間帯:午前7時〜9時頃がゴールデンタイム
  • 方向:東からの光を意識して立ち位置を決める
  • 効果:花びらが透けるような輝きを演出

朝日が花びらを透過する瞬間は、彼岸花が最も美しく輝く時間です。逆光気味のポジションから撮影することで、花びらの質感と透明感を同時に表現できます。

低アングル撮影で差をつける

多くの観光客が立った状態で撮影する中、しゃがんで膝の高さから撮影することで、一味違った作品に仕上がります。

低アングルから覗いてみると、数本だけ周りより背の高い株があるため、それらを主役に据えることで、自然に主従関係のはっきりした構図も完成します。

彼岸花の間から見る彼岸花
一つ抜け出した彼岸花

低アングル撮影のメリット

  • 背景に木々の緑が入り、赤と緑の補色効果を活用
  • 他の彼岸花が前ボケ・後ボケとして活用できる
  • 花の目線に合わせることで、より自然な表現が可能

低アングルでの撮影は体力的にハードですが、得られる効果は絶大です。特に望遠レンズを使用することで、背景の木々の緑がきれいにボケて、主役の彼岸花が際立ちます。

望遠レンズを活かしたマクロ的表現

SEL70200GM2の200mm側を使用して、まるでマクロレンズのような接写表現に挑戦しました。

彼岸花の花弁
マクロ的な彼岸花

望遠マクロ撮影のテクニック

  • 焦点距離:200mm側を積極的に活用
  • 最短撮影距離:レンズの性能を最大限活用
  • 絞り値:F2.8開放でなめらかなボケを演出

真上から撮る俯瞰構図

彼岸花の花全体の形を表現するため、真上からの俯瞰撮影も効果的です。6枚の花びらが放射状に広がる美しいフォルムを捉えることができます。

俯瞰で見る彼岸花

撮影時の実践的な工夫とマナー

混雑対策と撮影マナー

巾着田は多くの観光客が訪れる人気スポットのため、撮影マナーの遵守が重要です。

守るべき撮影マナー

  • 群生地内への立ち入り禁止:彼岸花は地下茎のため、踏むと来年咲かなくなる
  • 通路での撮影:指定された通路内のみで撮影
  • 他の来園者への配慮:長時間の場所占有は避ける
  • 三脚類の持ち込み禁止:預かり場所もないため持参不可

美しい彼岸花を来年も楽しむために、撮影マナーは必ず守りましょう。特に群生地への立ち入りは絶対に避けてください。

効率的な撮影ルート

限られた時間で効率よく撮影するため、以下のルートがおすすめです。

  1. 入口エリア:全体の雰囲気を広角で撮影
  2. 川沿いエリア:朝日と組み合わせた撮影
  3. 奥のエリア:人が少なく、落ち着いて撮影可能
  4. 橋の上:俯瞰的な構図で群生の様子を撮影(今回は侵入禁止になっていた)

アクセスと駐車場の詳細情報

営業時間と料金

  • 開園時間:午前7時〜午後5時
  • 入場料:大人500円、中学生以下無料
  • 駐車場料金:普通車500円、二輪車100円
  • イベント期間:2025年9月19日〜10月5日

問い合わせ先

撮影後の楽しみ方

周辺の観光スポット

撮影の前後に立ち寄れる周辺スポットもご紹介。

  • 高麗神社:高麗駅から徒歩3分の歴史ある神社
  • 日和田山:軽登山が楽しめる低山(標高305m)
  • 高麗川:清流での川遊びも可能
白鷺

グルメ情報

撮影で疲れた体には、地元グルメで癒されましょう。

  • 地元そば店:高麗駅周辺に数店舗
  • 期間限定出店:巾着田内にキッチンカーが出店
  • 地元野菜直売所:新鮮な地元野菜を購入可能
出店で買い物をする男性
ピザーラ

まとめ|巾着田で彼岸花撮影を成功させるポイント

2025年の巾着田彼岸花撮影を成功させるための重要ポイントをまとめます。

アクセスのポイント

  • 電車利用が最も確実で効率的
  • 車の場合は高麗駅周辺の民間駐車場を活用
  • 早朝(7時前)の到着が混雑回避の鍵

撮影のポイント

  • 三脚使用不可のため手ブレ補正機能を活用
  • 朝日を活かした撮影で差別化
  • 低アングル撮影で背景の緑を効果的に使用
  • 露出補正でより鮮やかな赤色を表現

マナーのポイント

  • 群生地内への立ち入りは絶対禁止
  • 他の来園者への配慮を忘れずに
  • 撮影マナーを守って来年も美しい彼岸花を

10月5日まで続く今シーズンの見頃期間中、ぜひ巾着田を訪れて、500万本の彼岸花が織りなす圧巻の光景を撮影してみてください。適切な準備と撮影テクニックで、きっと印象的な作品を残すことができるはずです。

最後に、現地の最新開花状況は公式サイトで必ず確認してから訪問してくださいね。素晴らしい撮影体験になることを願っています!

彼岸花の群生
白い彼岸花