📘初めてのカメラ教室|初心者向け使い方

手ブレ補正の仕組みと効果的な使い方|ブレにくい撮影をサポートする設定とは

写真がブレてしまうと、せっかくの一枚が台無しになってしまうことも。そんな失敗を防いでくれるのが「手ブレ補正機能」です。この記事では、カメラ初心者の方にもわかりやすく、手ブレ補正の仕組みや種類、そして効果的な使い方までを解説します。

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手ブレとは?カメラ初心者が最初に知るべきこと

「手ブレ」とは、シャッターを切る瞬間に撮影者の手や体が動いてしまい、画像がぼやける現象のことです。特にシャッタースピードが遅い状況(暗い場所やズーム撮影時など)では発生しやすくなります。

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ボケとはまた違う現象です。写真をシャープに撮りたい場合はこの手ブレにも注意しよう

手ブレ補正には2種類ある

カメラやレンズに搭載されている手ブレ補正機能には、主に以下の2種類があります:

  • レンズ内手ブレ補正(OIS, VR, ISなど):レンズ内の補正ユニットが動いてブレを打ち消します。
  • ボディ内手ブレ補正(IBIS):撮像センサー自体を動かして補正する仕組み。
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撮影は止まって、じっくりとフォーカスを合わせてシャッターを切りましょう。ざっと片手間で撮ったものはピントも合わなければ、よくブレています。それを狙っているのであればいいのですが、そうでない場合は”下手な写真”と言ってもいいでしょう。

どれくらい補正してくれるの?

一般的に、レンズやボディに搭載された手ブレ補正は「○段分の補正」と表記されます。例えば「5段分の補正」とあれば、シャッタースピードを1/30秒から1秒程度まで遅くしてもブレずに撮れる可能性があるという意味です(個人差あり)。

手ブレ補正のオン・オフはいつ切り替える?

基本的には常に「オン」でOKですが、以下のような場合は「オフ」にするのが効果的です:

  • 三脚を使用する撮影(逆にブレを誘発することがあります)
  • 動体撮影で流し撮りをする場合(一部のカメラではモード選択で対応)

効果的な使い方と設定のコツ

カメラやレンズによって設定項目が異なりますが、以下のようなチェックポイントがあります:

  • 撮影モードがP・A・S・Mなどの場合、補正の効果が活きやすい
  • シャッタースピードが1/焦点距離より遅くなる時は特に有効(例:50mmなら1/50秒より遅い時)
  • マクロ撮影や望遠撮影では必ずオンにする

撮影時の構え方もブレ軽減に効果的です。脇を締めて、カメラをしっかり構えましょう。

補正に頼りすぎない撮影スキルも大事

手ブレ補正は便利ですが、万能ではありません。補正が効かない「被写体ブレ」(動いているもののブレ)にはシャッタースピードの調整や、AF-Cモードの活用が必要です。

まとめ|手ブレ補正は頼もしいサポート役

手ブレ補正をうまく活用することで、初心者でも失敗の少ない写真を撮ることができます。ただし、補正機能だけに頼らず、撮影姿勢や設定の見直しも併せて意識することで、より安定した写真が撮れるようになります。