11月は紅葉シーズン真っ盛り。東京近郊の紅葉スポットを巡りながら、都市夜景のスナップ撮影にも挑んだ充実の1ヶ月をお届けします。夜の秋葉原で色彩を追い求め、箱根や奥多摩では深まる秋を撮影し、八景島シーパラダイスで水族館撮影に挑戦しました。
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「🎞Frame Log|写真で記録する日々の断片」シリーズの前回記事はこちら↓
夜の秋葉原スナップ|色彩・二点透視・スローシャッターを駆使
秋葉原電気街エリアで1時間くらいの夜スナップをしました。使用機材はSony α7IVとSEL70200GM2、SEL24F14GMです。構図や画作りについて様々意識しながらスナップをしました。
撮影テクニック①:光を活用する
夜の秋葉原で重視したのは光の活用です。シルエット表現、ネオンサインの鮮やかな色、濡れた路面の反射など、光の種類を意識して撮影しました。スローシャッターを使えば、人物をブラスしてプライバシーにも配慮できます。

撮影テクニック②:二点透視図法
建物の角を利用した二点透視図法を活用することで、奥行きのあるダイナミックな構図を作り出せます。秋葉原の高層ビルや路地裏の建物は、この構図にぴったりの被写体でした。

撮影テクニック③:スローシャッター(1/4秒〜1秒)
動きのある被写体を狙う時は、シャッタースピードを1/4秒〜1秒に設定しています。通行人をブラすことで肖像権への配慮にもなり、都市の躍動感を表現できます。手ブレ補正機能を活用すれば、手持ちでも比較的安定した撮影が可能です。

紅葉スナップ巡り|昭和記念公園・箱根・奥多摩を制覇
11月は紅葉撮影に最適な季節です。都内外の名所を巡り、PLフィルターの効果も検証しながら秋の風景を収めました。
昭和記念公園|都内屈指の紅葉名所
国営昭和記念公園を訪れました。立川・昭島市にまたがる広大な公園で、西立川駅からは徒歩2分とアクセスも抜群です。
PLフィルターは紅葉の葉の反射を抑え、色を深く鮮やかに引き出してくれます。紅葉撮影には必須アイテムです。構図は対角線構図や2分割構図を意識し、変化をつけました。

箱根|深紅のモミジと苔の絶景
箱根美術館、強羅公園、箱根湯本駅周辺の3スポットを巡りました。箱根美術館は、深紅のモミジと苔のコントラストが美しく、曇天でもPLフィルターで色を引き出せました。強羅公園は飲食撮影にも最適です。また、箱根湯本駅周辺では夕方の街スナップをしてみました。
アクセスは新宿から箱根湯本まで小田急ロマンスカーで約85分、車なら品川から約1時間30分です。週末は往復で渋滞するため、時間に余裕を持つことをおすすめします。

奥多摩|登山×紅葉撮影に初挑戦
奥多摩で登山スナップに挑戦。「ふれあい森林浴コース」を参考に、JR奥多摩駅から愛宕山・登計峠を巡る約1時間30分のルートを散歩です。
特にセラピーロード以降は本格的な山道で、足元に注意が必要です。愛宕山付近には2m近い崖のような石段もあり、安全第一で撮影しました。

PLフィルターのレビュー
紅葉撮影を通じて、Kenko PRO1D eta C-PLフィルターの効果を検証しました。PLフィルターは、葉の表面反射を除去して色を深く鮮やかにし、水面の反射除去や青空のコントラスト強化にも効果的です。
PLフィルターの仕組みを理解すれば、より効果的に使いこなせます。ただし、光量が1〜2段減少するため、曇天や暗所では注意が必要です。
横浜・八景島シーパラダイス|水族館撮影に挑戦
訪れたのは11月ではありませんが、いろいろ重なって11月に更新となりました。横浜・八景島シーパラダイスでの水族館撮影です。
水族館撮影では、高ISO設定(ISO 3200〜6400)、高速シャッター(1/250秒以上)、開放F値を基本とすべきと感じました。α7IVの高感度性能とGMレンズの明るさが、暗い館内やイルカショーでも威力を発揮したと感じます。
イルカショーでは連写モード(Hi+)で決定的瞬間を狙い、失敗率は無視して撮れ高を狙いました。デジタルカメラのメリットを十分に享受しながら撮影すべきです。
11月の撮影を振り返って
今年(2025年)の11月は、主に紅葉のシーンをこすりにこすった1か月でした。特に初めてのPLフィルターで効果を実感し、光の角度を意識する良い機会になりました。奥多摩での登山スナップは体力的にハードで、久しぶりに命の危険も感じました。都会とは違った自然を感じる鬱蒼とした森の雰囲気を中望遠のレンズで表現できたのは大きな経験です。
12月はイルミネーションの撮り方を学んでみよう
12月になれば、街はイルミネーションで彩られます。東京の各所でイルミネーションのイベントが催され、カメラの撮れ高にもなります。クロスフィルターや三脚を使った表現も含めて改めて学んでみましょう。
また、冬独特の陽の光なんかもうまく表現できたらいいですね。こういった色彩の表現は、FUJIFILMのような色味が特長のカメラを使っていきたいです。

来月もよろしくお願いします。
今月もありがとうございました。

スナップ撮影のコツや構図の考え方、街で出会った光の見つけ方、
日常を切り取るテクニックをまとめています。
さっそく確認してみましょう。














