カメラの設定に迷ってしまう初心者の方にとって、撮影モード選びは大きなハードルのひとつ。「Pモード(プログラムオート)」は、そんな方にぴったりの機能です。今回はPモードの基本的な仕組みと使い方、シーン別の活用例まで、やさしく解説します。
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Pモード(プログラムオート)とは?
Pモードは、シャッタースピードと絞り値をカメラが自動的に設定してくれるモードです。完全自動の「AUTO」と違って、ISO感度やホワイトバランスなど、一部の設定を自分で調整できるのが特徴です。

hatta
AUTOより自由がきくけど、マニュアルほど難しくない。Pモードはまさに「ちょうどいい」モードなんです
Pモードでできること・できないこと
✅ できること
- ISO感度の調整
- 露出補正
- ホワイトバランスの変更
- ピクチャースタイルの設定
- フラッシュのON/OFF
❌ できないこと(カメラ任せになる部分)
- シャッタースピードと絞り値を完全に自分で決めること(※一部のカメラでは「プログラムシフト」で変更可能)
初心者にPモードをおすすめする理由
初心者にとって重要なのは、撮影に集中しつつ、少しずつ設定を理解していくこと。Pモードはそのプロセスに最適です。
- ✅ 完全オートではなく、設定に触れる練習になる
- ✅ シャッターチャンスを逃さないスピード感
- ✅ 絞りやシャッター速度の関係性が徐々に理解できる
hatta
ISO感度だけでも自分で設定してみると、「光」との付き合い方がわかってきます
実際の撮影例:Pモードの活用シーン
🌆 街歩きスナップ
ふとした瞬間を逃さず撮影したい場面では、Pモードのような「スピーディーに撮れる」モードが最適。カメラが自動でシャッターと絞りを設定してくれるので、被写体に集中できます。


🌿 散歩中の植物撮影
ISOを低めに設定すれば、Pモードでもきれいな描写が得られます。背景をボカしたいときは「プログラムシフト(※機種による)」を活用して、絞り値を広げると効果的です。
Pモードと他モードの違いを比較
モード | 特徴 | 初心者向け度 |
---|---|---|
AUTO | 完全自動。すべてカメラ任せ。 | ★★★★★ |
Pモード | シャッター&絞り自動+設定調整が可能 | ★★★★☆ |
Av/Aモード | 絞り優先。背景ボケなどをコントロール | ★★★☆☆ |
Mモード | すべて手動。上級者向け | ★☆☆☆☆ |
まとめ|Pモードは「学びながら撮れる」最初の一歩
Pモードは、AUTOからステップアップするための最適なモード。設定の意味を理解しつつ、安心してシャッターが切れる頼もしい味方です。これから設定にも少しずつ挑戦したい方は、まずPモードから使ってみましょう!