「背景をふんわりぼかした写真を撮りたい」――そんな思いを抱いたことはありませんか?
カメラ初心者でも、絞り優先モード(AモードまたはAvモード)を使えば、プロっぽい写真表現がぐっと身近になります。
この記事では、絞り優先モードの基本や、F値を変えることで得られる背景ボケ効果の実例、そして実際の設定方法まで、わかりやすく解説します。
背景ぼかすのって難しそうなんて、考えてませんか?このモードを使えばカメラが自動で補正してくれるので簡単です!
絞り優先モードとは?
絞り優先モードは、ユーザーがF値(絞り値)を設定し、シャッタースピードとISO感度はカメラが自動調整してくれる撮影モードです。Aモード(NikonやSonyなど)やAvモード(Canon)とも呼ばれます。
このモードを使うと、背景をぼかしたり、全体にピントを合わせたりといった意図的な表現がしやすくなります。


F値とは?背景ボケとの関係
F値はレンズの「絞りの開き具合」を示します。数値が小さいほど背景が大きくぼけ、数値が大きいほど全体にピントが合います。
- F8:風景写真や集合写真など、全体をくっきり撮るのに向いている
- F1.8:背景がふんわりぼけて、主役が引き立つ


私が困ったことは、集合写真の時のF値の適正でした。3列に並ぶ集合写真は果たしていくつまでF値を上げる必要があったのでしょうか。
そう考えると、その分暗くなるので、ISOの管理やSSを遅くして三脚で固定して撮影など、いろんな考えがめぐりましたね。
絞り優先モードの使い方(ステップ形式)
- モードダイヤルを「A」または「Av」にセット
- F値を調整(背景をぼかしたいならF2.8以下がおすすめ)
- 構図を決めてシャッターを切る
シャッタースピードはカメラが自動で調整してくれるので、光の量がちょうどよくなります。
実は絞り以外の自動設定部分をより快適な自動設定にすることもできますが、ここでは省きます。まずは、絞りを撮影者の意図通りに操作し、そのうまくいった撮影体験を得ることが大切です。
背景をぼかすと写真が変わる!作例で比較
例えば、ポートレート写真では背景がぼけることで被写体が際立ち、プロっぽい雰囲気に。逆に、風景写真では背景までくっきり写るようにF8以上がおすすめです。


よくある質問とトラブル解決
Q:F値を小さくしたら、写真が白飛びしました。
→ 明るすぎる環境では、シャッタースピードを上げたり、ISOを下げたり、場合によってはNDフィルター(レンズのサングラスのようなもの)の使用を検討しましょう。
Q:背景が思ったほどぼけません。
→ 背景⇔被写体⇔カメラの距離に問題があるかもしれません。一般的には背景と被写体がより遠く、被写体とカメラが近いとよりボケるようになると思います。また、レンズの焦点距離も影響します。135mm以上望遠レンズを使うとより視覚的にわかりやすく、効果的です。
まとめ|絞り優先モードで写真が楽しくなる!
絞り優先モードは、カメラ初心者からカメラ玄人におすすめしたい「背景をぼかす手法」です。F値を変えるだけで写真の印象は大きく変わります。最初のカメラの楽しさはこのボケにあるといっても過言ではないです。楽しい撮影体験を感じたいのであれば、ぜひ次の撮影から、Aモード/Avモードにチャレンジしてみてくださいね。
次の記事では「SS優先モード」を詳しく解説します。
