東京から車でアクセスOK、由比ヶ浜で夕暮れから夜にかけて手持ち花火の光と海の反射を活かしたスナップ撮影を楽しんできました。ソニーのα7ⅣとGMレンズの威力を活かしつつ、撮影のコツや反省点もしっかりまとめました。
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「🏙 撮影スポット探訪記|カメラ片手に歩く街角」シリーズの前回の記事はこちら↓

🎇江ノ島エリアで手持ち花火ができるのか?
結論、手持ち花火程度であれば22時まではOKです。
藤沢市や鎌倉市での花火については深夜22時から翌朝6時市内全域において、海岸など公共の場所での打上げ花火等は禁止です。
藤沢市:深夜の騒音の出る花火はやめましょう!!
鎌倉市:鎌倉市深夜花火の防止に関する条例
鎌倉市にある七里ヶ浜や由比ヶ浜であれば、周囲の人に迷惑をかけないように花火をするには問題ないと言えるでしょう
🚗 アクセス&駐車場/撮影時間の目安
東京からクルマで約1時間半。鎌倉近くの由比ヶ浜には有料の地下駐車場があり、水洗い場も充実しているので、花火後の手洗いや機材のケアに便利です。


- 到着:夕暮れ(17:30頃)
- 撤収:駐車場閉場(21時閉場)に間に合う20時過ぎまで
- 撮影時間:約2時間半
駐車場リンク:由比ガ浜地下駐車場
地図リンク:鎌倉海浜公園 由比ガ浜地区
地下駐車場は上限なしなものの、30分260円です。大体18時から閉場の21時までいたとしても3時間なので2000円以内で停めることができます。
また、駐車場から砂浜までは歩いて5分程度です。由比ヶ浜に遊びに行く際はここが一択かと思います。
📷 機材・花火セット紹介
- ボディ:Sony α7Ⅳ
- レンズ:SEL24F14GM(広角)、SEL70200GM2(望遠)
- フィルター:クロスフィルター使用で光を星形に
- 花火:楽天で「煙の出ない手持ち花火」購入(AmazonでもOK)
- ろうそく:「バケツろうそく」
- 点火:チャッカマンの代わりにジッポライター
📸 どんな写真が撮れる?夕暮れ〜夜の撮影シーン紹介
由比ヶ浜での花火スナップでは、時間帯や光の使い方によってさまざまな表情が楽しめました。以下に、今回撮影した主なシーンとその特徴を紹介します。
人が少ない夕暮れの波打ち際でポートレート撮影
まだ明るさが残っている夕暮れ、西の空は雲で覆われて日差しがありませんでした。しかし、海での撮影は、何となく背景にする砂浜や海辺はそれだけでも画になります。


背景にするものだけでなく、カメラの高さやアングルなどもいろいろ試して撮影してみよう
暗くなるにつれて手持ち花火使用のポートレート風スナップへ
夜が近づき、空が濃紺に染まり始めたタイミングで、手持ち花火を使用したスナップ撮影を始めましょう。明確な光源はその花火だけなので、被写体が不思議と浮かびあがります。

海水に反射する花火の光でエモい雰囲気を演出
花火を地面すれすれで持ってもらい、その光を海水に反射させることで、幻想的で“エモい”印象に。


クロスフィルターでさらにドラマチックに
クロスフィルターを使えば、反射光が星のように広がり、ドラマチックな表現が可能になります。

⚠️ 反省点と次回への改善案
それなりに撮れ高はあったものの、久しぶりの同行者ありの撮影、久しぶりの花火撮影ということで、たくさんの反省点がありました。
ジッポでの点火は難易度が高い
バケツろうそくというのを買ったので、点火自体は持っているジッポでいいと考えていました。ですが、海風が強く、何度も点火することになりました。何度も点火するにはチャッカマンが適切かと思います。
煙の多い花火はNG
煙の少ない手持ち花火を買った際に、おまけでついていた花火を先にやってみたところ、ものすごい煙が出てしまいました。浜辺の後方にいる方々や海の家にかかってしまいました。
煙の少ない花火は本当に煙が出ないので、迷わず使いましょう。
人が少なくなる時間を待ちすぎて時間ロス
由比ヶ浜は遊泳できる海でもあるので、結構人が多いです。撮影そのものいろんな人から見られる行為なので、人が帰る日の入のタイミングまで粘って待っていました。ですが、この後の項目にもある通り、夜でかつ光が少ない海辺での撮影は難易度が高いです。勇気をもって日のある時間帯でも撮影、花火を始めてしまいましょう。
暗いとAF効かず
さすがのα7Ⅳでも完全に日が落ちてからの撮影ではAFが動作しませんでした。ピンポイントでのAFでも花火を持った被写体へピントが合わなかったので、大体はMFでの撮影になりました。ピントの合っていない写真もそれはそれで雰囲気が出るのですが、高画質な写真を撮れるなら明るいうちに撮影を開始しましょう。
事前構図シミュレーション不足
今回の撮影は、同行者との会議は最低限でした。「簡単なポートレートバックショット」と、「花火を波打ち際に反射させたい」の2点だけの共有でした。
後から考えると、「海辺を走ったりする画」や、「波を蹴り上げたりする画」など具体的でかつ被写体としてもイメージができる構図のすり合わせをしておけば、もっと撮れ高があったと思います。
🌅 まとめ|由比ヶ浜で花火スナップを成功させるコツ
海辺での手持ち花火スナップは、夕暮れの柔らかな光と夜の幻想的な雰囲気を活かせる最高の撮影シーンです。特に由比ヶ浜は、海水による光の反射や人の少ない時間帯を狙えば、静かでドラマチックな写真が狙えます。
今回の撮影を通して実感したポイントは以下のとおりです:
- 花火は煙の出にくいタイプを選ぶとトラブル回避に◎
- 明るいうちから撮影を始めることでAFも安定&多くのバリエーションが撮れる
- ろうそくや点火道具も含めて準備は念入りに。できれば事前に簡単なリハーサルを
- クロスフィルターなどのアクセサリーで光の印象を変えるのも面白い
- あらかじめ撮りたい構図や雰囲気を決めておくと、現場でとてもスムーズ◎
季節や天候によっても雰囲気がガラリと変わる由比ヶ浜。手持ち花火の光と波音に包まれながら、”エモくて”特別な一瞬を写真に残してみてはいかがでしょうか。

