写真のクオリティを大きく左右するのが「ピント」。そのピントを自分の意図通りに合わせるには、「フォーカスモード」の理解が欠かせません。
この記事では、初心者が混乱しやすい「AF-S」「AF-C」「MF」の違いや、それぞれの使いどころをわかりやすく解説します。
フォーカスモードはなんとなくAFで撮ってるだけだと上達しない。状況に応じた使い分けがとても大切です
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AFとは何か?自動でピントを合わせる仕組み
AF(オートフォーカス)とは、カメラが自動で被写体にピントを合わせてくれる機能です。初心者からプロまで広く使われています。AFには主に2つのモードがあります:
- AF-S(シングルAF)
- AF-C(コンティニュアスAF)
AF-S(シングルAF)とは?
AF-Sは、一度ピントを合わせたら固定されるモードです。シャッターボタンを半押しすると、その時点でカメラがピントを合わせ、以降は被写体が動いてもピントは固定されたままになります。
AF-Sの向いているシーン:
- 風景撮影
- 静物のスナップ
- ポートレート(動かない被写体)


AF-C(コンティニュアスAF)とは?
AF-Cは、シャッターボタンを半押ししている間、常にピントを合わせ続けるモードです。動いている被写体を追いかけるようにピントを調整してくれます。
AF-Cの向いているシーン:
- 走る子どもやペット
- スポーツ撮影
- 乗り物(車や電車など)の流し撮り
- 動きのあるポートレート


動いている被写体にはAF-Cが必須。AF-Sだとシャッターを切る頃にはピントがズレてしまうことも……
MF(マニュアルフォーカス)とは?
MFは、自分でレンズのフォーカスリングを回してピントを合わせる方式です。オートフォーカスに頼らず、自分の目でしっかりと狙いを定めたいときに使われます。
MFの向いているシーン:
- 夜景や星景撮影
- マクロ撮影(接写)
- 古いレンズやオールドレンズ使用時
状況に応じてモードを使い分けよう
カメラの初期設定のままAF-Sになっていることが多く、どんなシーンでもそのまま撮ってしまう人が多いですが、それぞれのモードを意識して使い分けることで、失敗写真が大きく減ります。
各モードの比較早見表
モード | 特徴 | 適した被写体 |
---|---|---|
AF-S | ピント固定型 | 動かない被写体 |
AF-C | 動きに追従 | 動く被写体 |
MF | 手動で細かく調整 | 星・マクロ・旧レンズ |
まとめ|フォーカスモードの理解が写真上達の鍵
フォーカスモードを理解すれば、写真のミスが減り、嫌な気持ちを避けられます。まずは「動かないならAF-S、動くならAF-C、特殊な場面はMF」と覚えておけば安心です。
カメラの操作は難しそうに見えるけど、まずはこの3つをシンプルに覚えるだけで大きな一歩!