📘初めてのカメラ教室|初心者向け使い方

ホワイトバランスとは?色が変になるときの調整方法とコツ

撮った写真の色味が「なんか変…」と感じたことはありませんか? それ、ホワイトバランス(WB)が関係しているかもしれません。今回は、カメラ初心者の方に向けて、ホワイトバランスの基本から応用までをわかりやすく解説します。

▶前回の記事

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ホワイトバランスってなに?

ホワイトバランス(White Balance)とは、写真における「白」の基準を設定すること。これによって、写真全体の色味が決まります。

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たとえば、白い紙を蛍光灯の下で撮ると、青っぽく写ったりするのはこのためです。

なぜ色味がズレるの?

物体の光にはそれぞれ色温度(ケルビン:K)という性質があります。太陽光、蛍光灯、白熱灯では色温度が異なり、それが写真の色に影響します。(参考

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室内の蛍光灯や電球下では、AWBがうまく働かず、色味がズレることがよくあります。

AWB(オートホワイトバランス)のメリットと限界

最近のカメラはAWB(Auto White Balance)の精度が高く、ほとんどのシーンで自動的に適切な色味に調整してくれます。ただし…

  • 強い光源があると誤作動しやすい
  • 夕暮れなど“色のニュアンス”を残したいときに不向き
hatta

料理写真で「オレンジの照明」が強すぎると、全体が黄色っぽくなることもありますね。

WBを変えるとどう写る?

実際にホワイトバランスを「太陽光」「曇天」「蛍光灯」「白熱電球」などに変えると、どう写りが変わるか見てみましょう。

Before imageAfter image
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色味の変化に注目し、自分の好みの“雰囲気”を見つけてみましょう。

ホワイトバランスの調整方法

1. プリセットから選ぶ

「太陽光」「曇天」「日陰」「蛍光灯」など、シーンに合わせて設定するのが基本。

2. カスタムWBを使う

白い紙やグレーカードを撮影し、それを基準としてカメラに登録する方法。スタジオ撮影などでは定番。

3. ケルビン値で数値指定

プロ向けの手法ですが、自分で色温度を数値で設定できます。屋外や舞台撮影、星撮影などで活躍。

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カメラ側や編集ソフト側のKは、先ほどの物体の光のKと対称になっています。例えば、青目の雰囲気にしたい場合はカメラのK値は低くしましょう。

RAW現像なら後から調整もOK

JPEGで撮影してしまうと色補正の自由度が低いですが、RAWならWBを後から自在に変更可能。初心者にもRAW撮影はおすすめです。

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大抵は、RAWとJPEGを同時に保存する機能がついているので設定しておくのがよいでしょう。

まとめ|WBで写真の印象は大きく変わる

ホワイトバランスを意識することで、写真の雰囲気は大きく変わります。カメラ任せにせず、自分で色味をコントロールできるようになると、写真がもっと楽しくなりますよ!